君と本気のラブゲーム



「りょ、諒兄、待ってー!」


がちゃ、と玄関の開く音が聞こえ、驚きのあまり呆然と諒兄の後ろ姿を見送っていた私はハッとしてそう叫びながら階段を下りた。


両親は今日どちらも仕事で、もうすでに出かけていたので、私は諒兄に続いて家を出るとドアに鍵を掛ける。


すたすたとひとり歩き出している諒兄を小走りで追いかけて、私たちは嘉乃と京佑くんとの待ち合わせに向かった。






────待ち合わせは、大学の最寄駅だった。

学祭のためか、いつもは大学の学生くらいしか使わないため混むことなどほとんど無いらしい駅内も、かなりの人で溢れていた。



私と諒兄が駅につき改札を抜けると、もうすでに嘉乃と京佑くんはついていて、私たちの到着を待っていた。


自動販売機といくつかのベンチが並べられただけの簡単な待合室にいた嘉乃と京佑くんは、遠くから見ても目立っていた。


……美しすぎて。


ふたりとも、顔だけじゃなくてスタイルにも恵まれているから、まるでモデルさんのデートみたい。