君と本気のラブゲーム


「どうしたの嘉乃、可愛くない顔して」

「だってアヤ、今の嫌味聞いた?しっつれいしちゃう!私はアヤさえ友達でいてくれたらそれでいいんだから、泊ってくれる友達はひとりで充分なのに!」


嘉乃は、まったく、となおもぶつぶつ文句を言いながら、お茶の入ったコップを口の運ぶ。


「お腹すいたー」


「あ、香苗ちゃん、私たち退けるからここ使って」


私は食べ終えて空になった皿を持って立ちあがり、私服に着替えて戻ってきた香苗ちゃんに場所を譲った。


「嘉乃、行こ」


「はいはい」


隣に座っている嘉乃も私の声に立ち上がった。

居間とつながっている台所で香苗ちゃんと京佑くんの分のご飯を準備していた嘉乃のお母さんに断って、流しに皿を置く。


「ごちそうさまでした。とっても美味しかったです」

「そう言ってもらえると嬉しいわ」


にこりと笑った嘉乃のお母さんの笑みはふんわりとしていて、こっちまで優しい気持ちになれる。

綺麗で、整ってるんだけど、自然に、本当に笑ってくれてるんだと分かる。


……さっきの京佑くんの笑顔にちょっとだけ似てるけど、どちらかというと私はお母さんの笑顔の方が好きだな。


なんて思いながら、私は笑みを返した。