初めて、京佑くんが大声で言葉を荒げたことに驚いて、一瞬びくりと身体が竦んだが、私はケータイを握りなおして、言い返す。
「最低でしょ!?私のこと、好きな相手みたいに振る舞うとか言っといて…。京佑くんは、好きな人の前で他の女の人と歩くんじゃん!!関係ないとか、言うし…!どうせ、また夜は部屋に連れ込む気なんでしょ!」
こんなことを言うつもりじゃなかったのに、自然と言葉がこぼれてしまっていた。
他の女の人と歩いていることまで、責めるつもりじゃなかった。
『……それ、本気で言ってる?』
京佑くんの声は、静かだったけれど、怒っているのが痛いくらい伝わってきた。
ここまできて、ごめんここまで言うつもりなかったの、なんて言えなくて。
私は、
「当たり前でしょ?」
と返した。


