……京佑くん。 と。 綺麗な、女の人…。 腕を組んで歩くその姿は、誰がどう見ても仲のいい恋人同士だった。 ……なに、それ。 私は、自分でも意識しないうちに、顔をしかめていた。 「岬?」 「……ごめん。帰る」 「え?ちょ、岬!?」 私は、樫野くんが慌てたように呼んだのも無視して、駆け出した。