君と本気のラブゲーム








樫野くんの妹さんは、私より3つ年下の、現在中学3年生なのだそう。


「じゃあ今年受験じゃん!勉強頑張ってるんだ」


キラキラに光る小物を見ながら、隣でなんだか奇抜な色のマグカップを手に取っている樫野くんにそう言った。




女の子の喜ぶものって言われても、やっぱり人それぞれだし、難しい。



だけどとりあえずは王道かな、と今は店全体がふわふわきらきらピンク色に可愛らしく装飾された雑貨屋に来ている。



「まあな。俺と違って出来る子らしいから。毎日塾行って、帰ってきてまた部屋こもって勉強。見てるこっちが頭おかしくなりそう」



「あはは、進学校の受験だと特にそうなっちゃうよね。…っていうかさ、妹さんってどんな感じなの?こういう可愛い感じの雑貨とか、使うの?」



ふわふわもこもこの飾りのついた派手なポーチを手にとって訊く。


ちなみに私はこういうのはあんまり使わなかったりする。


どちらかというと、シンプルな方が好き。


こういうキラキラもこもこしたのも、持ってないことは無いけど。