君と本気のラブゲーム




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夕飯は、居間で嘉乃のご両親と一緒に御馳走になった。


嘉乃の言葉どおりメニューはビーフシチューにしてくれていて、ほっぺたが落ちそうなほど美味しかった。


今までは挨拶くらいでちゃんと話したことはなかったご両親だったけど、改めて話してみるとふたりともどこかふんわりした、優しいご両親で。


うちの、やたら騒がしい親とは大違い。


嘉乃が話すとそれを本当に優しい目で見てるんだ。


きっと、嘉乃はこうやって愛されてきたんだって、わかった。



「ただいまー」


食べ終わる頃、嘉乃の妹の香苗ちゃんが帰ってきた。

部活があるから、大抵夕飯は入れ違いになるらしい。


「あれ、アヤさん!」

「お邪魔してます」

「今日はアヤ泊ってくから」

「ほんとですか!やったー、ゆっくりしていってくださいね!あ、兄貴にはあんま近づかないでくださいね!可愛い子には高速で手出すんで。アヤさん可愛いから!本気で気をつけてください!」

「こら香苗、何言ってるの。綺深ちゃんが来てくれて嬉しいのはわかるけど、まずは着替えてきなさい」


制服姿のまま居間にいた香苗ちゃんに苦笑しつつ、お母さんがそう言った。


「はーい!」


元気よく返事をして、香苗ちゃんは居間を出ていった。

香苗ちゃんも、嘉乃と同じように超の付く美少女だ。

バレーをしているせいか嘉乃よりも背が高く、170センチくらいあるんじゃないだろうか。

まあ、こんな美少女姉妹ってことは、間に挟まってる弟さんだって美形で間違いないよね…。

しかも、半端なさそう。

……だって、嘉乃のお父さん、よく見たらすごい整った顔してる。

具体的な年齢は分からないけど、嘉乃の父親なわけだし、40代だよね?多分。

……全然、そんなおじさんには見えないけど。