「それってデートじゃん!」 嘉乃はダン、と机を叩いてそう言った。 ……はい? デート? 「…ち、違う違う!そういうんじゃないよ!」 私は慌てて顔の前で手をぶんぶんふりながら否定した。 しかし、嘉乃は眉を顰めたまま私を見ている。 「デートじゃないならなんなの?」 「ただの付き添い!」 「……絶対、隙見せちゃダメだよ」 「やだ、樫野くん相手にそんなことに発展するわけないじゃん」 ないない。 2年半、何にも無かったんだよ?