それからしつこく諒兄から真相(?)を訊き出そうとしたけれど、諒兄は結局なにも話してはくれなかった。
諦めて自分の部屋に戻り、制服から部屋着に着替える。
『諒兄に何かされたりしてない?大丈夫?』
嘉乃にそうメールを送ると、数分後、
『なにを言っているのかしら?私、無事でし』
という返信きた。
「……」
私は思わず画面を見つめてしまった。
何だこの口調。
最後、焦りすぎてるし…。
……明らかにおかしい!!
「もうっ!」
私は堪え切れなくなって、電話することにした。
ここまで口出すもんじゃないかもしれないけど、ダメだ、気になる!
ケータイの電話帳から嘉乃を選択して、通話ボタンを押す。


