その日の夜、リュウヤ君から電話がかかってきた。
私は息をのみ電話に出た。

『もしもーし。今日奈美に言い忘れたことある!』

「え?何?」

『付き合って!』

…………。

「へ!!?…ホ、ホントに言ってるの?」

『うんホントに~』

突然すぎてビックリした。

「……リュウヤ君女いっぱいいるんでしょ?
 お兄ちゃんに聞いたよ。」

『あー、全部ただの友達だって』

「そ、そうなの?」

嘘かホントかもわからない
リュウヤ君の言葉を、私は信じた。

「じゃあ…付き合おう。」

『やった!じゃーまた明日学校でな☆』

恋ってこんなに簡単に叶うんだ!


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