浮気な彼氏~大嫌い~

「お、誰か占いの本忘れてんじゃん。
 女子のだな これ。」

誰かの机の上にあった本を、
リュウヤ君はぺらぺらめくり始めた。

「奈美何型ー?俺B!」

「私はAだよ。家族みーんなAなの。」

「なんか真面目そうだもんな~♪
 ・・・うおっ!BとA相性20%!!
 超わりぃ~~ギャハハ!」

リュウヤ君はげらげら笑った。

リュウヤ君の笑顔って、なんかいいな・・・
私はふとそう思ってしまった。

「あーそだ奈美、ケー番教えて。」

「え…うん いいけど・・・。」

これで電話かかってきたりするのかな。
男子と電話番号を交換するのは 初めてだった。

「ありがと~。これでもう俺らこんな感じだな☆」

そう言ってリュウヤ君は私の肩に腕をまわした。

「そ…っそんなワケないじゃん!」

私はあせって腕を振りはらった。