「えぇっ!?」

教室で、マヤが驚いた声で言った。

「それで付き合ったの?
 奈美あの人のこと嫌いだって言ってたじゃん」

「まぁそーなんだけど…」

確かに嫌いだったけど、
最初から嫉妬だったのかもしれない。

「彼氏か~いいなぁ~。で もう何かしたの?」

マヤはイタズラっぽく聞いた。

「な何言ってんの 昨日付き合ったばっかだよ!」

「でもあの人、手早そうだよね。」

確かにそんな感じ。

放課後、私はリュウヤ君を探して
3年生の教室へむかった。

廊下の角を曲がった時、
リュウヤ君と、今朝会った女子がいた。

私はとっさに壁に隠れる。

「リュウヤどーせまた
 あの子とも付き合ってんでしょ!」

怒る女子にリュウヤ君は言い訳をした。

「だからあれは慎の妹で、
 ノリでイチャついてただけだって!」

「ノリなんかでイチャつかないでよ!」

「わかったわかった♪コーラおごるから許して~」

リュウヤ君の言葉に、私は唖然とした。
慎の妹だからノリで…