*龍佑




やべぇ…琉菜ってあんなに声高かったか?




女って感じがよけいして、緊張してしまった…。




もうすぐ学校が始まる。



けどまぁ、問題ねぇな。



琉菜に嫌がらせなんてさせねぇし。




それよりヤバイのは俺。




なんとか琉菜は俺のものだって他の男に見せつけねぇと…。




そんなことを思ってたら冬休みが終わった。




今日はまだ琉偉が休みで、仕方ないから琉菜パパが会社に連れて行ったらしい。




だから俺は琉菜と登校。



琉菜の家まで迎えに行く。




チャイムを押すとすぐ出てきた。




「おはよ。」

「おはよう。」

「あ、チャイム鳴らさなくても入ってきていいよ?龍佑なら。」

「は?まじ言ってんの?」

「うん。開いてなかったら押して。」




不用心だろ…。



俺も一応男だぞ?




まぁ、押さなくていいなら楽だからいいんだけど。




「行こっか!」

「おう。ん。」

「へ?」

「へ?じゃねぇよ。気づけよバカ。」

「あっ、うん。」




手を差し出したら不思議そうな顔をした琉菜。



まぁ、俺ら基本的に家にいるし、出かけても琉偉がいるから慣れてないけど。




登下校は大事だと思うわけ。




って、俺ってガチになったらこんなかんじなんだな…。





「なんか付き合ってるっぽい。」

「付き合ってるからな。」

「そっか。」





やっぱり棘が無くなった琉菜は最強にかわいい。




失敗したかな…。