「なんか…変な感じ…。」

「なに、緊張?」

「きっ…。マジでしてんの?俺…。」

「いやぁ、こんな龍佑初めて見る。かわいいな!」

「殴られてぇんだな?」





そう言うとさっさと戻っていった。




ってか、琉菜を意識しすぎてしまう。




俺、怖っ。





「あはは!」

「なんだよ、桜…キモい。」

「だって!栗山くんおもしろい顔してるから!」

「はぁ?って、なに盗み聞きして健太に言ってんだよ。」

「おもしろいかなぁって。」





おもしろければ何でもいいのか…。




桜も変わった奴だよな。





そして1日も終わって放課後。





早かった…。





「栗山龍佑、行こ?」

「あぁ。」




その、行こ?って時の顔ツボです…。




そりゃあ、この俺が落ちるわけだ。





…とか、言って。






「でね、桜がね?」





前よりくだらない話をしてくれるようになったのが嬉しい。




琉菜の前にいると、楽。






「龍佑~!」

「琉偉~!」






そして俺と琉偉は相思相愛。




こいつのかわいさは尋常じゃない。






「琉偉、寒くなってきたから公園じゃなくて家行こ?」

「やだ!龍佑かえっちゃうから!」

「俺も行くから。琉偉が風邪ひいたらどっちにしろ遊べないぞ。」

「龍佑いるの?じゃあかえる!」





ウッキウキの琉偉。




そんな琉偉を優しく見てる琉菜に俺はやられた。