*琉菜




「琉菜ー。もうすぐクリスマスだねー。」

「うん。」

「琉菜ー。もうすぐ年末だよー。」

「うん。」

「…わかってる?アンタ達、つき合ってもうすぐ1年!!」

「あっ…わ、わかってる。」

「嘘。あんま意識してなかったでしょ。」






…してなかった。




ダメだなー、こういうとこ。





まだ慣れてない。




桜に言われて気づくなんてサイテーだ…。





それにしても1年か…。




あっという間だったなー。





「あたしは、琉菜とこういう話が出来るようになっただけでも、いい1年だったと思える…。奇跡だわ…。」

「その前に健太でしょーが。」

「それもそっかー。」





桜は桜のままだ。




それより、記念日だからなにかあげたほうがいいよね?




なにプレゼントしよう…。




健太に聞く…のは、頼りないし。





光さんとかユミさんは恥ずかしいな。




あ…あの人のとこ行ってみようかな。






えっと…タクさん?だっけ…。





今日、龍佑は健太と帰るって言ってたし。






「桜!つき合ってほしいとこがあるんだけど…今日空いてる?」

「空いてるよー。」

「龍佑の香水買ったとこ。」

「あー、オッケー!あたしも健太にあげるもののアドバイスでももらおっかなー。」





さすがに1人で行く勇気は無かったから…。




これで良し。