baby!baby!baby!

「ちょっと予想より並んでるなー。」

「だな。」

「…栗山ってさー。」

「なに。」

「なんでもない。」





意味わかんね。





急に静かになってるし。





ってか、軽く気まずい。






「栗山さ、余裕だよな。」

「なにが?」

「今日。焦ってない。俺けっこー頑張ってると思うんだけど。」






あぁ、頑張った結果があのテンションね。





もとからあんな感じではあるんだろうけど。






「別に余裕じゃねぇよ。お前が琉菜の…」

「笹原の?」

「好感度高いほうって聞いて少しは焦ったって。」





好感度高いほうって…自分でもツッコみたい。





でもなぜか初恋って言いたくなかった変な意地。






「え、俺好感度高かったの?やった!」

「なんか、倉田って変なヤツだな。」

「はー?」





人から嫌われたりとか、あんましないヤツだと思う。




琉菜は渡さないけど。






「でも笹原は中学のときと少し違う。」

「どーせトゲトゲしてたんだろ。」

「うん。まわりから一線おいてるっていうか…近づくほど遠ざかるみたいな。」

「つい最近までそんな感じ。」

「へぇ…。変えたのは、栗山?」

「ちげーよ。お互い変わったの。俺だって、こんなんじゃなかったっつーの。だから俺が変えたっていうより、一緒に変わった。」






うわ、恥ずかしいこと言った…。





まぁ、倉田のほうが恥ずかしいからいいか。







そんな話をしてるうちに、注文の順番が来た。





商品を受け取って、琉菜がいる席に戻る。






「混んでたの?」

「ちょっと。はい、琉菜の。」

「ありがとー。」





ニコニコしながら食べ始める琉菜。





楽しそうでなにより…。