baby!baby!baby!

*琉菜





「琉菜~、なにニヤニヤしてんのー?」

「し、してないよ。」

「掃除が始まってから終わるまでずっとしてたけど。」

「…龍佑が…初恋にまで妬いてくれると思ってなくて。」

「栗山くんなら当たり前でしょ!」






そうかもしれないけど!





桜はほんと、龍佑の扱い雑だな…。





「実際、会ってみてどうだったの?倉田くん。」

「うん、変わってなかった。まだ野球続けてるみたいだし。」

「キュンてした?」

「全然!正直、龍佑とつき合ってから、倉田くんのことほぼ忘れてたし…。」

「ほんとー?」

「うん。龍佑のこと好きになってわかったんだけど、倉田くんへの好きは憧れに近かったんだよね。」






結局、倉田くんとはなにもなかったし。




そんなによく話してたわけでもないから、覚えててくれたことにびっくりなくらい。





「おい、他の男の話?」

「龍佑。…重い。」





龍佑が急に後ろからあたしに体重をかけてきた。




桜は嫌そうな顔してどっかに行った。






「別にしてないもん。」

「聞こえてた。」

「ならわかるじゃん!」

「琉菜が倉田を意識してないみたいで安心した。」





なに、そのかわいい顔…。




ずるいよ!





「…龍、帰ろ?」

「ん。だな。」





女子が騒ぎ出す前に帰ってやる。