baby!baby!baby!

意味わかんないし…。




時間のムダだった。






「葉山くん、あたしのことなんか好きじゃないでしょ?」

「好きですよ?」

「葉山くんがあたしにするのは好きな人にする態度じゃない。」





龍佑といればわかる。





龍佑はあたしを好きでいてくれてるって感じるから。




だから、余計葉山くんは違うって思うんだ。






「じゃあ、用はそれだけだから。帰る。」

「先輩。この時間、学校の前って人通りないですよね?」

「そうだね。じゃあね。」

「それだけで帰すわけないじゃん。」





そう言って葉山くんはあたしの手を引いた。




あたしは引っ張られて、葉山くんのほうに倒れそうになって…





「俺の勝ち。」

「今…なにしたの…。」

「なにって、キス。」






最悪だ…。




泣きそうなのをこらえて、その場から走って逃げた。





葉山くんなんて、最低、大嫌い。





でも…勝手なことして、キスされたあたしも最低…。





ごめんね、龍佑…。






帰って顔を洗う。





泣きたいけど、泣いたらダメな気がした。





明日、龍佑にどんな顔で会えばいいの?






「おねえちゃん…?」

「琉偉…?どうしたの?」

「なんか目がさめたの。」

「寝れる?」

「うん…。おねえちゃん泣かないで…。」

「え?泣いてないよ?」





ほんとに涙は出てない。




だけど…琉偉にはわかっちゃうのかな。





不安そうな顔してる琉偉。





「ごめんね、大丈夫だよ。よし、部屋までついて行ってあげる。」

「うん。」






琉偉まで不安にさせてなにしてんだか…。





でも龍佑以外の人にキスされるのがこんなに嫌だなんて思わなかったな…。