baby!baby!baby!

*琉菜





「琉菜ーーー!!」

「さ、桜…?どうしたの?」






あれから一週間。




あそこまでひどいことはされないものの、嫌がらせは続いてる。




今も、ロッカーに詰められてたごみを、龍佑たちに見つかる前に捨てたとこ。





教室に戻ろうとしたときに桜がきた。





「殴っていい?」

「誰を?」

「琉菜を!!」

「なんで!?」

「ごみ。隠したとこみたし、捨てるとこもみた。」





そっか…。




まぁ、桜ならわかってくれるはず。





「ごめんね、隠してて。でも、無視してれば終わるから!ノーリアクションが一番。」

「終わってないじゃん!」

「え?」

「女子の情報網なめないでよ!昨日、琉菜がいじめられてるって聞いた。どれくらい前からいじめられてるかまで聞いたんだから!」






女子…すごい。




みんななんでも知ってるのね…。





「あたしが気づかないくらいノーリアクションだって、実際まだ続いてる。」

「そのうち終わるよ。」

「栗山くんは、だいぶ前から琉菜が変だって言ってた。あたしにはわからなかったけど…。栗山くんに話したの?」





なんて言ったらいいかわからなくて、誰かに突き落とされたときの龍佑とのことを全部話した。




「なんでそれしかいわないの!?」

「龍佑に迷惑かけすぎたくない。だから龍佑に頼る前に、出来るだけ自分で頑張ろうかなって。」

「ここが琉菜の限界だよ!」

「あたしまだ頑張れる!」

「もう過激派が動いたの!落とされたなんてそれしかないよ!」

「過激派?」

「葉山には本気でヤバいファンがいるの。そんなの知らないの多分琉菜だけ。」





また葉山くん…。




いいかげん、もう葉山くんの顔も見たくない。




でも相変わらず押し掛けてくる。






「龍佑にはまだいわなくていいから。」

「自分で言うんでしょ?」

「うん。もうちょっとしたら。」

「なんで!?」

「だから、終わるかもじゃん?」

「今の琉菜は意地になってるだけだよ!もう知らないから…!」





桜は怒っていっちゃった。




きっと桜の言ってることが正しい。




桜があたしのために怒ってるのもわかる。




だけど…。





それからその日は桜と話さなかった。





「琉菜、帰ろう。」

「うん!」





学校の玄関を出たら、龍佑がいつもの口調で話す。





「桜とケンカ?」

「うん…。」

「珍しいな。」

「そうだね…。」

「なんでケンカしたかは知らねーけど、はやく仲直りしろよ?なんか話したくなったら聞いてやるから。」

「ありがと。」