baby!baby!baby!

*龍佑




あれから葉山は琉菜に隙あらば近づこうとしてるけど、琉菜が見事にかわしてる。





どこでそんな技身につけたんだか。






だけど、やっぱりさすがだ。






「龍佑、かえろ。」

「ん。」

「琉菜先輩!」

「うん、じゃあね。いこ。」

「そうやって、関わらないようにしてるの、いつまでが限界ですかね?」

「…。」

「龍佑先輩も、そのうち俺のとこに来ますよ。」

「なんで俺が。」

「待ってますね、琉菜先輩。」






あいつの言ってる意味がびみょうにわからない。





あいつの自信がどこから来てるかもわからない。






「琉菜?なんか知ってんの?」

「なにも?なに言ってるかわかんない…。」

「そっか。」





琉菜がなにかを隠してるような動きはしてない。





いつ聞いても大丈夫だっていう。




桜や健太とよく笑ってるし、俺や琉偉ともいつも通り。





なんだけど…。





「なぁ、桜。」

「なに?」

「なんとなくさ…琉菜なんか隠してる気がしない?」

「琉菜が?」

「そう。」

「あたしはそんなかんじしないけど…。栗山くん過保護だから。」

「過保護…。」





俺そんな琉菜に甘い?




琉偉には甘いと自覚してるけど…。






そんなことは今はどうでもいい。





桜にはそう見えてなかった。





健太は論外。




葉山はなにか知ってる。





わかってるけど、あいつのとこには行きたくない。