「でも、まぁ、琉菜も気をつけろよ?なにするかわかったもんじゃねぇし。」

「うん。」

「なんかされたらすぐ言えよ?絶対隠すな。心配だから。」

「うん。ありがと。」

「ん。戻るか。」






龍佑はすごくあたしをわかってくれてる。




こんなに大切にしてくれて、それがあたしでいいのか心配なくらい。






「琉菜!おかえり。大丈夫?さっきの話。」

「うん、ありがと。」

「また栗山くんとイチャってきたな。」

「き、きてないよ!」






教室に戻ると、桜が心配してくれてた。





龍佑のほうを見ると、健太をいつもみたいにうっとうしそうにしてる。







「で、誰に告白されたの?」

「1年の葉山…高志?くん。」

「葉山!?また琉菜はすごいとこから…。」

「え?」

「葉山くんなんて1年人気ナンバーワンだよ!」

「へぇ…。」





たしかに顔は整ってたような…。





毎日龍佑といるから、あたし感覚おかしいのかも。






「でも栗山くんは入学してから不動の校内ナンバーワンだから。」

「すごっ!」

「いや、あんたの彼氏!」

「だけどその葉山くん、栗山くんのこと変にライバル意識してるかもね。」

「なんで?」

「入学してから裏ではずっと比べられてるみたいだから。」






たいへんだな、イケメンも。




だけど、やっぱりあたしは龍佑が一番かっこいい。






龍佑のかっこよさは外見だけじゃないしね?






龍佑のほうを見たら、ちょうど目が合った。






「はい、イチャイチャ阻止!」

「健太、静かしててくれない?」






健太を黙らせてから、こっちを見て笑った。





龍佑を好きな気持ちは、絶対変わらないよ。