「ってか、琉菜の誕生日だって近いじゃん。」

「そうなんだよね。」

「何日違い?」

「一週間。」

「うわ、いっそ一緒なら良かったのに。」

「そう?」






そう、最近知ったこと。




実は龍佑と誕生日が近かった。





だから今更プレゼント考えてるんだけど。






「栗山くんは琉菜の誕生日知ってるの?」

「わかんない。あたし、健太に聞いたから。」

「直接聞けば良かったのに!」






ま、あたしの誕生日は別にいいや。





それから放課後になって、いつも通り龍佑と帰る。






「今日暑いな…。」

「だねー。家につけば涼しいよ。」

「なげぇなー…。俺暑いのムリ。」

「そうなの?」





まぁ、たしかにダラダラ歩いててイケメンが台無し。




学校では耐えてたのか…。





「そろそろ琉偉、外で遊ぶって龍佑連れ出すかもよ?」

「琉偉がいるなら頑張れる。」

「愛だね。」

「愛だな。」





じゃあなんであたしといるときダラダラしてんの。




琉偉への愛はでかかった…。






「週末健太のお守りすんだけど暑いのか…?」

「さぁ。」

「はぁ…。」





家につくと解放されたような顔になった龍佑。





「おじゃましま~す。」






相当暑いの苦手だったみたいだね。