*琉菜




暑い日が増えてきて、夏が近づいたころ。




あたしは桜に相談。





「もうすぐ龍佑の誕生日なんだよね。」

「ふーん。」

「どうしよー…なにあげたらいい?」

「なんでも喜ぶんじゃない?」

「…あのさ!龍佑に興味ないのは伝わってくるんだけどさ!もうちょっと相談のってよ!」

「のってるよ!」






訂正します。




あたしは桜に相談してる、つもり。






「まぁでも、本気でなんでもいいと思うよ。」

「んー…。」

「なんかない?あの小物買い換えればいいのにーとか、あれ買ってあげたいなーみたいな。」





買ってあげたい…か。




龍佑の持ってるものは基本、オシャレ。





すごいこだわってると思う。





「香水とか?」

「おー、いいじゃん!」

「本気で言ってる?」

「言ってますー。」

「龍佑が使ってるやつがいいかな。」

「どっちでもいいんじゃない?」





…こわいから同じのにしよう。




好きな人になんかあげるって、選ぶのからすごい緊張する。




あたしは緊張しすぎかもだけど…。






「あ、でもいつ買いに行こう…。」

「土日!」

「だね。一緒に行こ?」

「そんなカワイイ顔で言われたら行くしかないな~。」





週末に琉偉も連れて3人で出かけることにした。