baby!baby!baby!

「なぁ。」

「ん?」

「お前さ、桜に申し訳なくなんねぇ?」

「なにが。」

「過去の女関係。」




一瞬間が空いて、健太が笑い出した。




ばかにしてんな…。





「おい…。」

「怒るなよ!いやぁ、まさか龍佑からそんな言葉聞けるとは!」

「…琉菜は…全部知ってて俺と付き合ってくれてる。だから理解はしてくれてるってわかってる。けどさ…。それで琉菜に迷惑かけてるってどうなの。」

「お前らしくねぇな。」





そう、俺らしくない。




こんな弱気になった俺は見たことがない。




付き合う前でもここまではならなかった。




だけど琉菜が関わったらどうしようもない。




おさめる術を知らない。





「琉菜は自己犠牲するからな。」

「そうなんだよ。」

「桜なんかすぐ妬くし。なにかのきっかけで急に!」

「めんどくせぇな。」

「かわいいだろうが。まぁ、琉菜は龍佑なみにモテる奴と付き合ってるだけある。」





そう、琉菜はすぐ我慢する。




琉菜のやせ我慢がこの俺の目をごまかせるわけがない。




妬いてはいるんだろうけど、絶対出さないし俺に何も言わない。




俺の女遊びが原因なのに。




ファンはもうスルー出来るみたいだけど。






「もう龍佑はその分琉菜を大切にするしか無くね?」

「それは前提だろ?」

「だってもう罪悪感は消えないぞ?」





やっぱ消えないか…。