琉菜とはなぜか話が止まらない。




なにを話してるかと言われたらとにかくくだらないことだけど。





ちょっと前ならあり得なかったから。





飯を食って、かなり話した。




それから琉菜を送るためいつもの帰り道。





「ねぇ、龍佑楽しかった…?」

「あぁ。なんで?」

「あたしばっかワガママ言っちゃったから。」

「はぁ?ワガママでもなんでもねぇよ。それに…。」

「え?それに、なに?」

「いや…。」

「気になる!」

「…俺は琉菜が甘えてワガママ言える唯一の場所になりてぇの。」

「あっ、ありがとう…。」

「お前が言わせたんだろーが。」

「ごめん。」





なに琉菜が一番照れてんだよ。





「琉菜は初めてだらけだったな?」

「あ、うん。」

「俺も初めてあったけど。」

「どれ?」

「プリクラ。彼女と2人とか初めて。」

「ふふー。」

「なんだよ。」

「素直に嬉しいなぁって!」





はい、もう制御不能。




お前が悪い。





「琉菜?」

「なに?」





道が暗いからと言い訳して、道ばただけど琉菜にキス。




少し長めで。





「…今日1日楽しかったな?」

「…そうだね。」





手を繋いで琉菜の家まで歩いた。




あとは琉菜パパもゆっくりしたいだろうから家にはあがらないで帰宅。





振り返ればこんな安心できるデートも今までなかったな。




なんか…思ったより俺は初めてだらけだな。




まぁ、琉菜とだから良いってことで。





良い1日だった。