「桜なら向こうにいるよ。」

「遠回しにどっか行けと?」

「ははは。」

「どーせ琉菜だろ?ま、あとで聞くけどー。桜~。」






もう、ほっとく。




今の俺はこのキャラも完璧に出来るくらい機嫌がいいから。




そして昼。




昼は基本、琉菜は桜と、俺は健太と食っててバラバラ。




だけど今日はなぜか集合してる。





「で?琉菜となにがあったんだよ。」

「なんも。」

「お前があんな機嫌良いのなんか琉菜関係のことしかねぇだろ。」

「なんか、あたしが照れる…。」

「別に…土曜日デートってだけ。」





結局報告してしまう俺もダメだな…。





「いや、それだけじゃねぇだろ。」

「まじそれだけ。な?琉菜。」

「うん。あと、龍佑の家行くくらい。」

「…それだ。」

「は?」





別にそこで浮かれねぇだろ。




まぁ、琉菜から俺の家族に会いたいって言ってくれたのは素直に嬉しいかったけど。





「親、かぁ。」

「親、だねぇ。」

「今さら。俺は琉菜パパに会ってんだぞ?」

「まぁ、そっか。」

「でも、あの母ちゃんだろ?」

「…そうなんだよ。」

「え?」





俺の母ちゃんってとこが心配。




あの人自由だから。




いや、むしろ野生?





「り、龍佑のお母さんってどんな人?」

「取扱説明書が欲しくなるような人。」

「…桜…あたし大丈夫かな…。」

「あはは。」





俺が琉菜でもそう言う。




会ったらもっとすっげぇし。