だけど誉められ過ぎると恥ずかしくて。


「そんな 女子力なんて潤の方がずっと高いょ!!」


大きな声で顔を真っ赤にして こっちの方がよっぽど恥ずかしいのに。


「なんかさ 高木ってすんげ派手な感じしてたけど 話してみると案外全然で 面白い奴だよな。」


佐々木くんが パンを食べながらボソッと言った。


「え…あ…ありがとう。」


「奈穂ちゃんって 全力でいい子って感じ!!」


麻緒ちゃんまで。


「全力でいい子だなんて ホントにみんなが思うほどに素敵な子じゃないよ。」


本当に そんなに素敵な子じゃない。


ハードルあげないでよっ。


「俺 高木と仲良くなりたい。 アド交換しない?」


あわあわしてたら いきなり佐々木くんがにんまり笑って携帯を差し出してきた。


「えっ アド!?」


まだ数回しか話してないのにアド交換って なんかちょっと抵抗がある。


「ちょっと 奈穂彼氏いるんだから!!」


潤はヒーローだ。


嫌だなんか言えないもん。


「仲良くなると狙うはちげーよ。」


「なによっ。 私らのアドは聞かないくせに 奈穂狙ってるんでしょ!!」


あらあら…。


「ちげーっつの!! なぁ高木 大峰と親友なんだろ?」


佐々木くんから向けられる熱い視線。


えーっと……?


「…なぁ……?」


……あぁはいはい そういうことね。