今日は
母さんと父さんを
交えた琢磨とオレの今後の
話し合いだ。

オレにしたら決戦の日だ。

父さんは何があっても
俺達の味方だって言ってくれた。

ピーンポーン

琢磨が来たみたいだ。

「いらっしゃい、
久しぶりだな」

会うのは
本当に久しぶりだ。

「リビング行こう」

玄関で綺麗に靴を揃えている
琢磨をいいからと制して上がらせた。

「あぁ」

玄関からリビングの間が妙に長く感じた。

大丈夫だ。

大好きな琢磨と父さんが居てくれる。

きっといい方向へ向く。

そぉ信じたい……

ガチャ

琢磨と手を繋いで
リビングに入った。

「いらっしゃい」

父さんはニコニコしてるけど
母さんは
目を合わせようとしない。

はぁ~

先が思いやられる……

「おじさん・おばさん、こんにちは」

琢磨も律儀だなぁ。

「こんにちは」

やっぱり返事を返すのは
父さんだけだ。

「取り合えず、二人共座ったらどぉだ」

突っ立ってても仕方ないから
隣同士でテーブルの椅子に座った。

「久しぶりだね」

そっぽを向いている母さんと
琢磨の目を真っ直ぐ見ている父さん。

「はい、お久しぶりです」

母さんは一言も話さなず
父さんと琢磨を睨んでる。

「そぉ言えば、俺達が
知らない間に由那が勝手に
琢磨君を呼び出しらしいね」

「もぉ、
大分前のことですから
気にしてないです」

母さんの方をちらっと見て答えた琢磨。

「そぉか」

「はい」

本当に琢磨は
気にしてなさそうでよかった。

「時間が勿体ないからさっさと話そう」

オレから切り出した。

「そぉだな」

やっぱり母さんは返事をしない。

「そぉだ、心、
あの話しもしようと思う」

へ?

ちょっと待った‼

あの話しって
心夜さんのことだよな?

そぉすると必然的に
離婚話しもしなきゃ
いけなくなるんじゃ……

一日に二つは無謀な気がする。

「父さん、あの話しはオレ達のことが
解決してからだって言ってたじゃん」

まぁ、父さんの考えも
分からなくもないけど、
母さんにはショックな話しになるだろうな。

「俺も最初は日を改めてと
思ってたんだが今日言うことにしたんだ」

父さんが決めたならしょうかないか……

「分かった」

面倒事は纏めて片付けるのが
いいのかもしれない。

「じゃぁ、話し合いをしよう」

母さんは未だに黙ったままだ。

「父さんの話しも含むて話さなきゃ
ならないことが二つある」

「一つ目はオレと琢磨のこと。

二つ目は父さんから母さんにだ」

自分のことを出されたからか
此処で初めて母さんが言葉を発した。

「私に?」

そぉ母さんにだ。

「そぉだよ」

父さんの変わりにオレが答えた。

「なぁ、琢磨、

何で父さんが協力的なんだと思う?」

返って来る答えは
分かりきってるけど聞いてみる。

「分かる訳ないだろう」

予想通りの答えをサンキュー(笑)

「そりゃそぉだ」

分かる訳ない。

オレは父さんに目で言っていいか?
と聞いたら頷いたから話し始めた。

「父さんが昔今のオレ達と
同じ経験をしたから協力的なんだよ」

オレの言葉に母さんは
ポカンとした表情(かお)をした。

まさか、父さんが男の人と
付き合っててその人とよりを
戻そうとしてるなんて母さんには
想像もつかないだろう。