「おっと。」

誰かに肩を掴まれたアリス。

恐る恐る振り返るとラビスがいた。

「どこに行ってらしたの?」

安心したアリスの表情。

「ちょっと買い物に。お腹減ったでしょ?ごはんにしよう、アリス。」

ラビスはドアを閉め、アリスの肩を抱きながらリビングへ向かう。

「今日はシチューにしたんだ。」

暖炉には火が灯され、その前に木でできたテーブルと椅子が向かい合って2つ。

テーブルの上にはシチューとパンとサラダ。

「わぁ…おいしそう。これ、ラビスが?」

「ううん。僕は料理苦手なんだ。」

「じゃあ、誰が…?」

「それはね、僕だけの秘密。」

ラビスは微笑んで言った。

「そんなことより、食べよ?冷めちゃうよ。」

ラビスはシチューを食べ始めた。