「ねえ、アリス。僕と契約しない?」

「契約…?」

「そう契約。アリスがして承諾してくれたら僕の家に招いてあげる。」

「契約って何ですの?」

アリスは眉をひそめて尋ねた。

「僕がアリスの側近になる。いつもどんなときも君を守ってあげる。僕は君を裏切らない。あいつのように…。」

「え?」



アリスは意味がわからなかった。

いきなり目の前に現れた男。

自分が今どこにいるのかすらわからない。

そんな男に付いて行っていいのか…?


「ねえ、アリス…。」

まるで吸い込まれそうな澄んだ青い瞳。

その瞳を見たときアリスの心は吸い込まれた。

それと同時にアリスの顔は赤くなった。

「私、け…けいやくしますわ…。」

ラビスはニコッと笑いアリスを小屋に招き入れた。

「どうぞ、お入りください。僕だけのお姫様。」