『インパンと株式会社』

全国に巨大自社ビルを構える超有名企業。

こんな変態部署でも、2F営業部は全国から集められた敏腕営業マンが揃っていることで有名だ。

なぜこの部署に百目鬼がいるんだろうか。百目鬼も、不祥事を起こしてここに飛ばされてきたんだろうか。

「…みたん…るみたん!!」

ふと我に返ると、百目鬼が大量の書類を抱えてこちらを見ていた。

『あっ、ごめんなさい!仕事、教えてください!』

百目鬼は、ひと呼吸おいたあと言った。

「ボーッとしてるるみたんも美しいでござるな!ブヒュヒュヒュ」


(…もうわたし、無理かもしれない。)