「…ぃ。おい!相川遥架。」


窓の外を眺めていたら
絶賛しかと中の担任から
名前を呼ばれた。



そう。
アタシの名前は相川遥架。


「は、はぃっ…!」


いきなり呼ばれた驚きと
緊張で声がふるえる。


ほんとにだめなんです。

こういうの。



人見知りをするアタシは
みんなの前で名前を呼ばれたりとか
そういう類のことが
ほんと苦手。


全身の血が、かぁぁぁぁって
顔にあつまって
足がふるえて声もふるえる。