最近、晴也の様子がおかしい。
学校を休みがちで…
昨日も一昨日もその前も休んでた。
たまに学校に来てもずっと机に伏せてる。
顔色も悪いし。

今日は来るのかな?
もう別れたのに…心配してしまう私。


そのとき拓実の声がした。

「お、晴也!久しぶりだな!大丈夫か?」
「お~おはよ~…うん、大丈夫!」

晴也!?
顔色が悪い。







そして私の体にも異変が起き始めていた。

…生理が来ない。食欲もない。

まさか…

でも可能性は高い。

2ヶ月前、あのコテージで
体を重ね合わせた日から、
晴也の体調がおかしくなるまでの間、
私たちはまるで愛を確かめ合うかのように…

とりあえず奈美に相談してるみることにした。

「妊娠…かもね。うちで妊娠検査薬…する?」
「うん。ありがと…」

頼りになるな~

放課後、薬局で検査薬を買って
奈美の家に行った。

「トイレ、そこだから。
 そこでやっていいよ。」
「ありがと。」

結果は…

「陽性だった。」
「そっか…明日土曜日だから…
 私ついてくし、病院行こ?」
「うん。」


次の日、朝から奈美と一緒に病院へ行った。

「妊娠2ヶ月ですね。」

医者はこう言った。

一通り診察を終えて、奈美に伝えた。
奈美は

「おめでとう!沙耶!もうお母さんか~」

おかあさん…か…
お父さんは晴也なんだよね。
…許可だけもらわなくちゃ。
絶対に生みたい。

私一人でもいいから。