あれから3ヶ月弱。7月になった。
私たちは朝からあのAヶ崎海岸にきていた。
今日は雨。
晴也が話あるからってここに集合になった。
前は一緒に来たのにな…
海に着くと晴也は
屋根のあるベンチに座っていた。
「晴也。おはよ。」
「沙耶。今日はいきなりごめんな。」
あれ?
晴也、なんか顔色悪い?
「ううん。
晴也なんか顔色悪いけど…大丈夫?」
晴也は一瞬ビックリした顔をしたけど
大丈夫。と言った。
「沙耶。あのさ。」
「うん。」
「俺たち、もう終わりにしよ?」
「え…?」
今…なんて…
「もう別れよ?」
「なんで!?ずっと一緒にい…」
「ごめん!!ごめん…」
晴也が…泣いてる…
「沙耶、今までありがとう。」
晴也は去っていった。
たった一つのキスマークを残して。
私はそこから動くことができなかった。
ただただ涙だけ流れ
雨といっしょに砂に消えた。
まさかこの場所で、永遠を誓ったこの場所で
別れることになるなんて…
晴也と別れたのは雨の日でした。
