2月末。

今日、私はモヤモヤした気持ちで
学校へ向かっていた。

理由は昨日の夜、晴也から来たメール。

「「 明日の朝、ちょっと早く学校きて? 」」

何だろう…

そう思ってる内に学校へ着いた。
まだ誰も来ていない。

静まり返った教室。
わたしはとりあえず席についた。

するとすぐに晴也が来た。

「沙耶…おはよ。」
「お…おはよ。」

いつもと違う雰囲気に
戸惑いながらも返事をした。
晴也も席に着いた。
私と晴也の席は端と端。
その離れた距離が、私を余計にモヤモヤさせた。

「いきなりごめんな。」
「ううん、大丈夫。どうしたの?」

少しの間沈黙が流れたあと、晴はくちを開いた。

「あ…のさ。」
「うん。」

彼は席を立って、私のとなりに来てから
再び話し始めた。

「俺、沙耶のこと好きなんだ…」
「え……」

まさか…

「ほんとに?」
「うん。
 沙耶は好きなのいる?」

私?私は…

「晴也だよ…。」
「え……ほんと?」
「うん。」
「じゃ、ちょっと欲張ってもいい?」
「なに?」
「……俺とつきあって?」

答えなんて決まってる。

「ありがとう。お願いします。」

私は笑顔で答えた。




この日から私と晴はつきあうことになった。