高校2年2月上旬

「晴也ーー!!おはよー」
「おぉ、はよー」

1年B組の人気者 吉井晴也。

イケメンかつ優しい彼は
もちろん女子にも人気。
私、西村沙耶もその内の一人。

彼が来た途端、教室が明るくなる。

と、そんなことを考えていたら彼がこっちに来た。

「沙耶おはよ!」
「はよー晴也。今日早いね!!」
「そーだなー。ちょっと早めだな!!」

私と晴也は小学校のときから一緒。
私が晴也への気持ちを
自覚したのは中学2年生のとき。
彼へきもちを伝えたことはない。
中学卒業したら離れると思っていたから
高校も一緒だったときは本当に嬉しかった。

「晴也ー、早くこっち来いよー!」

晴を呼ぶのはB組の
ムードメーカー 斉藤拓実。
晴と幼稚園から一緒の幼馴染。

「おぅ、今行くー。
 じゃな!!」

晴は私の頭をポンっと
たたいてから拓実のとこへ行った。

心臓の動くのが速くなった。
いまのは反則…

「もー沙耶!あんた顔赤くしすぎ!」

そう言ったのは、梶原奈美。
中学校から仲の良い私の親友。
そして唯一私の気持ちを知ってる人。



♪~♪~♪

チャイムが鳴った。

「授業始めるぞー」







ここからは衝撃の連続だった