「さつき、おはよー!」
「あ、おはよー!今日も可愛いね!」
「いやいや、やめてよー」
「ごめーん。それより、昨日どうだった?」
「昨日?あー、あの後一年の男子がきてダブルスやった」
「へー!先輩と対決したの?」
「うん。翔太先輩のペアとやった」
「だれかわかんないや笑
うちも早くコートに入れるように頑張らないと!」
「ダブルスのペア一緒になれるといいね!」
「そうだね!」
「かじー!!!おはぁ!!」
「おお!如月くんおはよ!」
「今日も可愛いね!」
「ちょっと、さつきと同じこと言わないでよ!しかも可愛くないから!」
「えー、河野に先に言われちゃった~。俺が1番に言おうと思ってたのに~」
なんかサラッとすごいこと言ってますよ、この人
「ねえ!軽音部どう?楽しい?」
「うーん、まだバンドのメンバーが決まってないからな〜。なんとも言えない」
「そっか。頑張ってね!」
「おう!かじは?どうだった?」
「あたしはね、いろいろあったよー」
あたしは昨日あったことを全部話した
あたしだけ練習に参加できたこと、裕太に会えたこと、先輩に勝ったこと…
このとき、話すことに夢中で如月くんの顔なんてみてなかった
