In the warm rain【Brack☆Jack3】

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 雨のように降り続く銃弾。

 物陰に隠れて自分の身を守りつつも、正確なタイミングを見計らって、少ない弾数で確実に敵を減らしていく。

 それでも、なかなかその数が減らない所を見ると、自分の進んできた道はあながち間違ってはいないのだと確信する。

 目指すは、操舵室。

 そこにきっと、シュキはいる。

 だがそこに行くまで、身体がもつかどうか、少しだけ不安がよぎる。

 雨のように降り注ぐ銃弾は、少なからずミサトの身体をかすっていた。

 今の体温と同じ暖かさの血が、身体の外側を伝わるのが分かる。

 それはまるで、暖かい雨に打たれているようだった。


「……っ」


 肩で息をしながら、手榴弾のピンを口で抜き、敵に放り投げる。

 その一瞬の隙を見て弾丸を充填する。

 まだ爆風が納まらない中を、ミサトは一気に走り抜けた。