「…ま、不本意ながらテメェと一緒になっちまったが…足 、引っ張んなよ」

「こっちのセリフだぜ」


 言い終わらないうちにレンは飛び出す。

 すぐさま雨のような銃弾が降り注ぐ。

 レンはが敵を引き付けている間、エイジはヘリポートに あった小型セスナを、手榴弾で破壊した。

 続けざまにポケットに何個か入れた手榴弾の芯を抜き、 船尾の格納庫に向か って手榴弾を蹴り付ける。

 格納庫は爆発によって炎上した。


「モノを作るのは難しいけどなァ…」


 爆風に髪をなびかせながら、エイジはタバコを投げ捨て た。


「壊すのは、一瞬だな」

「当たり前だ。行くぞ」


 エイジとレンは走り出す。