In the warm rain【Brack☆Jack3】

 それでも、ユイは必死で食い下がった。


「違うわ! お爺さまは全ての終焉を望んでいた。一番望んでいたのは、私たちの笑顔よ! 私たちが笑って暮らせる…」

「黙れ!!!!」


 ユイの言葉を遮って、シュキは怒鳴る。


「老師は我々組織のことを愛していた! だからこそ私は 老師の遺志を継いで、ウー・イー・シーという組織を再建したのだ!」

「…違う…!」


 ユイは首を横に振った。

 だがリーは、話を大人しく聞くような状態ではなかった。

 その信念は、何者をも拒む程堅く貫かれている。


「そんなバカみてェな掟に縛られるくれェなら、俺たちは戦うまでさ」


 エイジは態勢を低くした。