In the warm rain【Brack☆Jack3】

 銃声よりも着弾の方が早い。

 ということは、かなり遠距離からの狙撃ということだ。

 相手は相当腕の立つプロだ。

 そして、この狙撃の手口は。

 自分が一番よく知っている組織の手口とまったく同じ。

 エイジは銃弾の飛んでくる方に向かう。

 だが相手は確実に、こっちの動きを読んで狙撃してくる。

 こちらは相手が見えない。

 どう考えても、分が悪い。


「…テメェこそ、頭に血が上ってたんじゃねェのか? 簡単にやられやがって」


 前に進むことができずに物陰に隠れ、そう小さく呟いて、エイジはこの場から立ち去った。