In the warm rain【Brack☆Jack3】

「…悪かったな」


 珍しく素直に謝るレンに、エイジは一瞬驚いて、レンから手を離し、後ろを向いた。

 レンは、エイジの背中に話し掛ける。


「でもよ、少しは冷静にならねェと…怪我、する…ぜ」

「あァ、わかっ…!?」


 振り向いたエイジは、目を見張る。

 レンが、埠頭から海に落ちた。

 落ちる直前その胸元に見えたのは、真っ赤な…。

 それを確認する前に、何か異様な感覚に襲われる。

 エイジは素早くその場を飛びのいた。

 ピシッ、という音がして、たった今エイジがいた場所に穴が開く。

 一瞬遅れて、ダァン、と銃声が聞こえた。


「チッ」


 軽く舌打ちをして、エイジは手近にあったコンテナの影に身を隠す。