空色の恋

「…いんだよ。杏は女の子

 なんだから黙って俺に送られてりゃあ

 いーの。」

「なっ!」


また、ドキッってした。

あたしの心臓おかしい。

未空君に会ってからドキドキする事が

多くなった。


「まぁ、杏をさらうやつなんか

 いないと思うけどな!」

「どういう意味よ!!」

「そのまんまだよ。」

「なんだとー。せっかく…。」

「せっかくなんだよ?」


ちょっと、意地悪な未空君の目。

子供みたいにキラキラしてる。

でも、あたしはその目から

離れられない。