空色の恋

あたしたちは、ほかほかした

キャラメルミルクティーを持って

窓辺の席に座った。


「ねぇ、杏。」

「ん?」

「ほんとに夏川君の事

 好きじゃないの?」

「んぐっ!」


一瞬、キャラメルミルクティーを

吹き出しそうになった。

「なんで?」

「…昨日、二人で教室に

 いたでしょ?

 そのあと二人で帰ってたし。

 あたし、昨日忘れ物して

 一回学校に戻ったんだ。

 そしたら、二人がいるから…。」