空色の恋

やっと、終わったぁ!

数学!

トントンっ

「ん?」

「杏!杏って夏川君と知り合い?」

「いや…知り合いってほどでも

 ないんだけど…。」

だよね?

傘借りただけだし。

名前も今日知ったんだし。


「でも、夏川君と喋ってたよね?」

「うん…まぁ。」

「あたしけっこう、タイプなんだよね。

 夏川君。」

「えっ!」


えっ!じゃないよ。あたし何驚いてんの!

そりゃあ、かっこいいしタイプって人も

いるのに。

何、驚いてんだか・・・。