「おはよう」
「うん、」


俺の横で普通に着替え出す
一応向こうむいてるけど、
何もまとわない麗の背中は
美しすぎて、見惚れる


「スカート短い」
「こんなの普通だよー?」
どうやら麗の普通は常識より
10センチ短いらしい。


「今日ご飯なにかなー」
「さぁ?どーだろねぇ」

短いスカートがひらひらゆれて
俺を挑発する。

太腿にキスマーク
心臓がどくんっと音をたてた



「彼氏に言っとけよ、
つける場所考えろって、」

すっ、と麗の太腿をなぞる

「ひぁっ!またついてる?
もーーーー。」

俺が触れたことにではなく
彼氏に怒る麗をみるのは
すがすがしい。


ほんの一瞬、麗の甲高い声に
理性を奪われかけたのは内緒。



「いこーか、」
ふたり並んで歩けば、
みんなが麗に見惚れる。


俺は黙って俯きながら歩くが
麗はにこにこしながら
俺にずっとくだらないアニメの
結末を語ってた。


「ついた、じゃーね」
「麗斗は?いかないの?」
「呼び出しかかってるから、」


そう、とさみしそうに俯く
麗華をおいて職員室にむかう。

「期待させんな、」

小さく吐き出された俺の声は
騒がしい廊下に消えていく。



目の前には麗華の彼氏がいた。