愛し愛され愛し抜く。




俺は汚れてる。




「麗斗くん!」
「ども。」

「麗華みたか?」
「早退させました」
「……?!体調悪そうだった?」
「…………なんで?」


体調??
あぁ、そーゆー行為してた
わけね。


「いや………」


まさか実の弟に校内で性行為を
しようとしたとは言えない……か

「えぇ。まぁ。
しばらく控えてやってよ」


「……っ。あぁ…」


知ってたのか、とでも
言いたげな表情に優越感


麗華を傷つけるやつがそばに
いる資格なんてないだろう。
ふざけるな。


少なからず、気にしてるはず


傷つけるな………
ほんとはいちばん俺が…


「ぅっ…じゃ、また」

トイレに駆け込み嘔吐する
折れそうな麗華の笑顔が
浮かんでは消え


俺は頭をかかえた。