俺は、どんな彼女でも愛すって決めた
だから、言ったんだ
『俺が、香菜の左目になる。」
ってな。
それだけ、香菜のことを愛してた。
でも何故か、香菜は悲しそうだった
『ありがとー。でも、いいよ?
差別をすればいい。
障がい者が普通の学校に通えると
信じなきゃ良かったなー』
そう、言ったんだ。
でも、俺は絶対に差別はしない
そう決めたんだ
けど、俺は、彼女の目を気にしながら
気を遣いながら、接していた。
それは彼女に負担をさせないように
心がけていたから。
でも彼女にとっては、
それが嫌だったということに
気づいてあげられなかった。
香菜は気を遣って欲しくなかったから
だから、俺にいいと言ったんだと
気付いたのは
香菜が、俺の前から
いなくなってからだった
香菜は、死んでしまった。
俺が殺した。
香菜に気を遣うようなことをしたから
俺が香菜に目が見えないということを
聞いてしまったから。