「俺ー?
俺、おらんねんなー」
「嘘や。
ケイちゃん、お願い!!!
教えて?」
「んー。でも、
まじでおらんねんてー。」
「…じゃあ……ミホさんは?」
うち……また
すごい冷たい声が出た
「ミホさん?」
「昼休み、
告られたんちゃうん?」
「……告られた…けど」
「じゃあなんで「でも好きちゃう」」
「でも……一緒に帰ってたやん」
もう……うち、
何言うてんのやろ……
このときは
まだ幼かったから
ケイのこと、『スキや』
って思う想いを
うまく抑えることが
できやんかった……
「好きちゃうかったら
一緒に帰ったらあかんの?」
あかん……ことはない。
ただ…うちが嫌なだけ。
うちが……嫌なだけ。
そんな、冷たい声
出さんといてよ
.

