Light of hope Ⅰ【完】





「あ、あの………着きましたよ」



申し訳なさそうに運転手の人に声をかけられ、我に返る。



「蓮、起きて。着いたよ」



「チッ……」



「ひっ、す、すみません」



蓮は起き上がると、舌打ちをし運転手を睨み付けたため、運転手の子は怯えてしまった。



「蓮、眠いのは分かるけど、運転手の人に当たっちゃダメだよ」



「………あぁ」



睨んでいた視線をこちらに向け、複雑そうに頷く。



「すいません、送ってもらったのに…いつもありがとうございます」



「い、いえ…こちらこそ送らせて頂いて光栄ですので…」



お礼を言うと運転手の人はチラチラと蓮を伺い見る。



何で?と思って蓮を見るけど、明後日の方向を向いている。



怯えている運転手の人を不思議に思いながらも、もう1度お礼を言って歩き出す。