「え?昨日、勉強したんじゃないの?」



「したんだけど………やればやる程分かんないところが出てきちゃった」



えへっと笑う陽にがっくりと肩を落とす。



仕草は可愛いけど、言ってることは悲惨すぎる…。



「………ご愁傷様。私にはどうしようも出来ないから」



「ひどいよー、見捨てないでー!!」



陽が悲しい叫びを上げたと同時に、來ちゃんがテストの束を持って入ってきた。



「おら、テスト配るからてめぇら席つけ!!」



皆がたった一言で大人しく席につく。



そんなに來ちゃんが怖いのか……。